マダツボミのいえき

まだ咲いてないのかい?

【2023年ポケモン映画感想】幻のポケモンとグロス爆弾 同時上映ガルーラかたきうちたい【トリプルフリー】

劇場版ポケットモンスター
幻のポケモングロス爆弾

命をかけて、かかっていく!!

2023年夏
オメガルビーアルファサファイア
バトルスポット トリプルフリーで
オンライン独占配信

同時上映 ガルーラかたきうちたい

 

いやー今年のポケモン映画は斬新でしたね。

2023年のポケモン映画はトリプルバトルのできる最新作
ポケットモンスターオメガルビー・アルファサファイア(2014年発売)のオンライン対戦でトリプルバトルとして独占配信されています。

映画作品がオンラインで配信されるという時代の波がついにポケモンにもやってきました。
かつて、ポケモン映画ではスクリーンからポケモンがやってきていた(劇場配信)のが、今度は3DS側がスクリーンになるとは、時代の変化を感じますね。

製作決定発表時には謎のポケモンX爆誕として発表され
ミュウツーの逆襲EVOLUTIONに続くリメイク作品だと思われました。
「はいはいルギアルギア」「まさかのゼルネアスか?」と言われていましたが、一般ポケモンメタグロス[X]が抜擢されたリブート作品とは予想外でしたね。
いつの間にか爆誕爆弾になっていたので二度驚かされました

同時上映とは「グロス爆弾」と「かたきうちたい」の2つの映画が並行して同じ画面上で進行するという発表も衝撃でした。上映方法自体に工夫があるのは2011年の「黒き英雄ゼクロム/白き英雄レシラム」以来ですが、2つの映画を並行して映すなんてのは映画史上初の試みじゃないでしょうか。

また、予告編からもわかりますが本作のテーマも注目です。
首藤脚本の頃のポケモン映画は作品に重厚なメッセージ性がありました。

1998年ミュウツーの逆襲ではクローン生物と生命の意義
1999年ルギア爆誕では環境問題と生物の共存
2000年結晶塔の帝王では家族

そして本作は人工知能と生き物の定義という重いテーマを掲げています。

この1,2年で人類は人工知能の発達を目の当たりにしてきました。文章や絵、音楽といったクリエイティブ領域からマーケティングに至るまで、すでに我々の一部を侵食し始めたのを実感しています。
2023年のリブート作品としては、シンギュラリティが来てしまうのではないかという期待と不安が渦巻く今だからこそのテーマだと思います。

※ちなみにこの記事はChatGPTとかに作らせていません。

 

 

 

注意!ここから先はネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

映画ざっくり概要と感想

映画が始まると同時に怪しくサマヨールが「まもる」と「トリックルーム」を封印し、時代の停滞と逆行を禁じた。
それと同時に、スーパーコンピューターよりも早く計算する高度なAIを搭載したメタグロスが高速移動で更に加速しはじめ、突如爆発する。
「生き物と機械の狭間」であるメタグロスが我々生き物から何を学び、何故爆弾となったのか、その謎を解き明かしていく物語である。

また、その周囲で虫の神アギルダー、鳥の神ムクホーク、勝利の神ビクティニが「いのちがけ」をすることで、生命と機械の境界をより際立たせている。果たしてメタグロスが導いた答えに、自らを犠牲にすることへの価値はあったのか、そこに「いのち」はあったのかと無意識に生物としての比較をしてしまう。

映画中盤、自然を象徴する虫の神アギルダーと鳥の神ムクホークが退場し、入れ替わりで豊穣の神ランドロスが割り込んできたが、すぐに命の珠と共に爆発してしまう。

唐突な登場と退場に戸惑いを覚えたが、これはかつての人類の文化的特異点である「農業」の登場とそれに伴う人口の爆発的な増加を象徴するものではないだろうか。シンギュラリティを前に人類史上の特異点と爆発をイメージづけることで、グロス爆弾の意味にヒントを与えていると考えられる。

そしてコイツ、爆発や命がけで空いた所に別枠で出てきてはかたきうちをしている。最後までかたきうちを続けるガルーラについては正直なんのかたきを討っているのか理解できなかった。

爆発やいのちがけのシーンと交互にガルーラがかたきを討っていく為、連続して盛り上がるシーンっぽくは見えるが、初見では爆発と命がけを追うのが限界。同時上映を同じ画面上で平行して流すのは挑戦的な試みだが、情報過多でエンターテイメントとしては失敗だった。

幸い、オンライン配信なので気が向けば何度でも見ることができる。次はガルーラに注目して見たいと思う。 

 

メタグロスはなぜ爆弾と化したのか?
最大のテーマだが、作品中は明示されず、ヒントは出したので自分で答えを見つけてねって感じになっている。正直この終わり方は嫌い。
かつて監督が以下のようにコメントしてたので、実はやりたかったのは「かたきうち」の方で、爆発や命がけはかたきうちをするための前座として入れただけなのではないかと個人的には邪推している。


ちなみに本作は対戦形式な為、見るたびに結果が変わる。
その時々で出演するキャラクターも変わるが以下の構成に最終的に落ち着いたようだ。

ポスターから何体か減ったなぁ・・・

 

キャラクター紹介


たぶんwiki調整
NN:ストレンジャ
今作の悪役。終始場に残り、守るとトリックルームを封印して爆破と命がけを通させてくる嫌らしい敵。
当初はグロス爆弾の天敵であるワイドガードの対策として横取りを採用していたが、グロスの高速移動を横取りしたのでナイトヘッドに変更した。
真の悪は小賢しいことはしない。(封印はいいのか?)
実際には、爆発による撃ち漏らしを削るナイトヘッドの方が合っていた。

トリルサマヨールは置物化がよく指摘されるが、このサマヨールは封印の結界像として場に残れれば良いのであまり気にならなかった。


できる限り上から爆発したいので最速
NN:SUS304

この映画の最も退場が早い主役。
スーパーコンピューターよりも優れた速さで計算し

更に「高速移動」で倍速となり
ケンジ「水鉄砲に十万ボルト、水は電気分解で水素と酸素、H2とO、そこに火炎放射が来れば―― うわー!みんな伏せろー!」

結果、爆発する

H振りニンフィア程度なら爆破処理できる。
後述するエテボースやガルーラのねこだましリザードンキングドラなどの高速アタッカーを止め、その隙に高速移動を積み、2ターン目に上から爆破することができる。

一方、ワイガ持ちの格闘タイプはインテリ攻撃である思念の頭突きで粉砕したいのだが、耐久を振ったカポエラーハリテヤマに確1が取れない。
頭を使うよりも爆破した方が良い。


NN:チョウ3ボ4

名作「ホロウビアルアンビシャス」からパクったをオマージュしたキャラクター。
スカーフドーブルや控えめルンパッパなどの素早い猫だまし使いに上から猫だましができる。猫だましの火力が高いので猫+爆破で葬れる範囲が広がる。
滅茶苦茶苦手なギルガルドへの対策としてスカーフすりかえ、
とんでもなくきついキリキザンの対策としてけたぐりを入れている。
が、スカーフギルガルドは普通に強くて殴り負けるし、キリキザンは守ったり不意打ちしたりするのでそれほど対策にならなかった。


NN:ない

豊穣の神。
爆弾もしたい、ギルガルドに大地の力も撃ちたい、どちらもやろうとしたら意地っ張り珠両刀とかいうヨクバリスな型となった。
グロスよりも爆発力(爆発の威力という本来の意味)が高いが、威嚇をくらうので一長一短。
キリキザンの珠ふいうちで乱数で落とされるが、火力に振り切ったことで無振りメガガルーラを中乱数一発(50%)で爆破処理する。もう爆弾の神でいいよ。


最速霊獣ランド抜き残りA
NN:ない

タイトルの「幻のポケモン」はコイツ。
映画配布個体が5世代ROMに落ちていた。
勝利の神、兼かたきうちのカートリッジ。
勝利の星を掴む為、いのちがけで自らが星になる。
H147ギルガルドを確一にするVジェネレートとブルンゲルファイアローへの打点であるクロスサンダーで映画全体で苦手な相手を処理していた。
おかげであんまり命をかけている暇がない。
相手からの威嚇とVジェネのBDSダウン効果のおかげで白いハーブの効用が高い。
また、2回目以降のVジェネで素早さを下げながらサマヨールでトリルを展開し、下から殴る離れ業も可能である。


先発の場合に先制猫だましがしたいので陽気最速
NN:ガーディアン

夏は、ガルモン!
同時上映だが実質的にコイツが主人公。

メガ枠をミミロップメタグロスに譲って一時離脱したときもあったが、偉大すぎて主役に舞い戻ってきてしまった。
周りのポケモンがバカスカと散っていくので毎ターン威力2倍のかたきうちができる。
陽気威力140のかたきうちは意地っぱりすてみタックルよりも5%程度ダメージが大きい為、捨て身耐え調整を崩すことができる。
具体的には確定耐え(急所込み11.8%乱一)を乱一(急所込みで40.3%)にズラすことができる。
これ崩せてるって言えるか?

 

途中で退場したキャラクター

ミミロップ@メガ石 AS
ねこだまし/かたきうち/まもる/なかまづくり
NN:うさぎヤミー
ガルーラが不意打ちではなくグロウパンチを採用していた頃に、ブルンゲルに2連戦詰まされたので肝っ玉かたき討ち役として代役に抜擢された。肝っ玉仲間づくり+命がけで相手のギルガルドを粉砕するという夢を語っていたが、自分でとび膝蹴りした方が絶対早い。夢は膝で語れ。

 

ヤミラミ@タスキ HB
ねこだまし/フェイント/さきおくり/ちょうはつ
NN:47い
途中でサマヨールに代わって出てきた悪役。
守るとトリルを封印ではなくフェイント挑発で妨害したいが対角に届かない。
相手の猫だましに先制できない、爆破後の取り残しをフェイントでは削り切れない、先送りでは優先度+1以上の行動を防げないなど悪役としてのツメの甘さが目立つ。
初代の悪役が偉大だと続編の悪役が小物に見えるの法則もあり、帰ってきたサマヨールの引き立て役として退場した。

 

アギルダー@タスキ H(実数187)S
むしのさざめき/まもる/アンコール/いのちがけ
NN:アイエエ
虫の神。本職はかたきうちのカートリッジ。
鳥の神の方がHPが高くスカーフ込みで素早く更に特性が強い。
命をかけたわりに倒しきれないことが多く、1命で3命を奪える可能性のある豊穣の神にあっさり取って代わられた。

 

ムクホーク@スカーフ H(実数192)S
ブレイブバード/いのちがけ/かたきうち/インファイト
NN:いのちとり
鳥の神。若しくはかたきうちのカートリッジ。
最速S100族スカーフなのでスカーフランド抜き調整を狩ることができる。
威嚇は強いのだが、負けん気キリキザンに詰まされることも多くて困ったな~。
命かけるよりもブレバインファばかりしていた。
それほど命の煌めきを感じられなかったのでエテボースと交代された。

 

出演順

・基本
サマヨール/メタグロス/エテボース

・対リザードン、砂パ
サマヨール/ランドロス/エテボース
サマヨ側にリザが来ると割とピンチだが、スカーフやチョッキを警戒されるので大体なんとかなる。
砂パはもともと爆破が通らないので無理。

・対雨パ
ガルーラ/メタグロス/エテボース
ルンパとグドラを猫だましで止められればOK
でも後続のメガクチートには超不利。

 

R指定
ギルガルド
大爆発・命がけ無効
キングシールドでVジェネレーター焼殺を拒否
ワイガで爆破を防ぐ
シャドボでサマヨをゴリゴリ削る
もうやりたい放題。

キリキザン
命かけてる者に不意打ちするな。

・滅びの歌
なぜかこちらの命が軽いので、この歌が流れる頃にはすでに残数不利になっている。実質ほろびの歌がエンディングテーマ。


興行成績

25勝45敗
勝率35.7%
まだ公開から間もないので何とも言えないが
今後(対戦回数が)伸びるかは不明。

不確定情報だが、監督曰く初期案では
サポート1+爆弾1+命がけ3+かたきうち2

だったのが

サポート2+爆弾2+命がけ1+かたきうち1

と変遷し

安定を取った結果、命の輝きが減ってしまったと嘆いているらしい。

参考

【ORASトリプル】ホロウビアルアンビシャス - うみひょう雑記

 

おまけ

使い時があるなら使ってくれ

 

公開イベントの様子

www.youtube.com